動き出した象を追いかけて

めぐりめぐって医学生

毎日の積み重ねが「汎用的な能力」になっているのか

久々のエントリー。

今になってエンジニアは無敵の職業かもしれないと思う。身につくスキルも明確で、クリエイティブだからだ。

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今はこうして医学生をしているものの、働いていた頃に覚えた一つの大きな疑問というか不安があった。それは日々の仕事が「汎用的なスキル」に繋がっているのかということである。

毎日朝から夜遅くまで仕事をしていて、どこの組織やフィールドでも通用する能力が身についているのか不安になることがあった。当時の自分はスキルを身につけるために仕事をするというよりも、自分なりに目の前のことに必死に取り掛かっていたけれど、ふとした瞬間にどこでも生きていける食いっぱぐれないスキルが身につくのかいまいち分からない。

企画を詰めたり、仕様書を書いたり、協力会社と交渉しながらプロジェクトを取りまとめたりと若手にとっては大きすぎる仕事を運良くしていて、企画力とか設計力とか交渉力とかプロジェクトマネジメント力とかに繋がるのかなと思いつつ、明確に見えるわけではない。

転職のときに企画力 Lv43、交渉力 Lv28です。とか言えるわけでもなく、企画力 Lv43だとしても何がアウトプット出来るかはよく分からない。パフォーマンスは会社の雰囲気や自分とのフィット感でも左右されるわけで、結婚したら子供を持ってもそんな目に見えない力に頼っていく自分になるのは正直怖かったのをよく覚えている。

 

かたや医者という仕事は努力して身につけたスキルが目に見える。スキルがついたことは日々の診療で人が治っていくことで分かるし、専門医のような資格でも測れるように思う。

新人の時から億単位の仕事をどんどん与えてもらっていた社会人時代もなんとなくだけど大きく成長してた気がする反面、医者は一人前になるまでに努力も時間も要するけれど、明確にスキルが分かるのはありがたい部分でもある。

 

とはいえ、医者の仕事で思うのは、なんとなくの答えやゴールがありきの場合が多くて、差別化もないし、クリエイティブにはなりにくい。

例えば、糖尿病患者がいたら糖尿病を良くすることがゴールだし、治療の原則にはガイドライン的なものがあることが大半だったりして、医者は患者の検査結果や身体の状況を踏まえて調整するような感じだからだ。社会人時代になんのスキルが身につくのかよく分からないけれど、新しいニーズや市場を開拓するようなサービスを創ろうとしていた時代とは大きく異なる。

 

そのことを意識していないと治療のコマになってしまう。コマはどんなに有能でもコマで使われて終わってしまう。

常に問題意識を持ちながらクリエイティブな解決策を創り出していく側にも立っていたいなと思う。それが研究なのか、テクノロジーを用いた何かなのか、経営的なものなのかは分からないけれど、価値を生み出すというのは生きていくうえで大きなモチベーションになっていくようにも思える。