動き出した象を追いかけて

SFCで学び、DeNAで働き、医学生。

理解と詰め込みのバランス

夏休みが終わり、メジャー科(循環器、産婦人科とか)からマイナー科(整形外科、精神科とか)に移ろうとしています。(多くの大学は3年後期から臨床科目に入るので遅い気がしますが)

 

今日は臨床科目を学ぶうえで思うことをつらつら書いていきたいと思います。

 

医学部の勉強

医学部では6年かけて勉強するのですが、1年生は教養、1年の後半から基礎医学(解剖〜顕微鏡レベルでの身体の仕組み、生体内での化学反応など)を学び、3年の後半にようやく「産婦人科」「腎臓」「呼吸器」といった臨床医学を学んでいきます。

一般人から見ると医学=臨床医学だと思うのですが、5年生からは病院実習なので、座学で臨床医学を学ぶのは1年間のみで、基礎医学を学ぶほうがずっと長いです。

 

基礎医学で学ぶのは糖がどうやってエネルギーに変わるのか、正常な腎臓はどんな機能を果たしているのか&顕微鏡でどう見えるかといったようなことです。

病気の名前や内容、治療法を覚えるほうが意味がありそうですが、正常を知らなければ病気であることは分からないですし、正常の成立する論理や過程が分かるからこそ、病気によってどんな状態になるのか、どう介入したらよいのか分かるわけです。

基礎医学は理解がとても大切でなかなか難しいですが、臨床の基礎となっているわけです。

 

臨床科目が詰め込みになる苦しさ

1年という短期間で臨床科目を学びます。

「臨床科目」といっても腎臓、代謝、内分泌、神経、消化器、呼吸器、循環器、血液、アレルギー、産婦、小児、感染症、救急、画像、加齢、腫瘍、整形外科、形成外科、精神科、泌尿器、耳鼻科、眼科、リハビリ、漢方、麻酔、放射線、皮膚科ととても多岐に渡ります。

 

1週間〜隔週でテストが続き、分野ごとの覚える量は実に膨大です。本当は基礎医学と繋げて理解したり、詳細まで深追いしたいところなのです。というのも目の前の患者さんは教科書通りではなくて、臨機応変な対応が求められるからです。

しかしながら、よほどの時間的な余裕がなく、それをしてしまえばテストで必要な点が取れなくなってしまうように思えます。(反射的な暗記も大事ですし、そもそも暗記せざるを得ない事項もたくさんあります。)

 

基礎医学を学んでいた記憶から「この病気のこの症状はこれがこうなって出るのだな」といったようなイメージがパッと持てる時もあるのですが、反射的な暗記の割合が多くなってくると、頭の使い方も変わってきてしまいます。実際に自分も理解&思考から暗記へと変わってきているように思え、そのバランスに悩んでいます。

 

個人的な反省

  • 基礎医学は頭の使い方の勉強でもある(理解や思考の仕方)
  • 基礎医学は森の中を彷徨ってしまいがちなので臨床的な意味を明確にする
  • 暗記せざる得ない部分とそうでもない部分を明確にする
  • 疾患を個別ではなく、横串/グルーピング/連携してインプットする
  • ある程度インプットしたら、症例などでアウトプットする

そんな感じです。