読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

動き出した象を追いかけて

SFCで学び、DeNAで働き、医学生。

医学部のなにが大変なのか

激務で知られる会社で2年間働いた経験と比較しても、医学部での生活は大変だと思うことが多いです。
自分で選んだ道なので頑張るしかないのですが、医学の道をこれから歩もうとする方、医学の道を進んでいない方に向けて、一つの側面を知ってもらえたらと思います。
f:id:Ryo_India:20151114182724j:image

医学部におけるテストのパターン

医学部で最も大切であり、大変なことはテストに通ることですが、テストのパターンには2つあります。

  1. 定期的にあるパターン
  2. テスト期間にのみあるパターン
自分の大学は前者です。テストの間隔は10日から2週間で、テストが終わったらまたテストという体感なので、毎日コツコツと勉強していく形になります。具体的には土日になると「休みだ!」という感覚ではなく、「一日中勉強できる」という感覚になります。
後者のテストパターンの大学に通っている人の話を聞く限りでは、普段は割と遊んでいて、テスト2週間前くらいから睡眠時間を削って鬼のように勉強しているイメージです。

このように大学、学年によってもテスト形式が違いますが、前者の立場で話を進めていきたいと思います。また、自分は頭がよい方ではないので、優秀な方はもっと効率的に勉強できているかもしれないということも付け加えておきます。

なにが大変なのか

なんで大変だと思うのか。人によって色々と理由があると思うので、つらつらと書いていきたいと思います。

常にテストに追われている
10日〜2週間おきにテストがあるため、基本的に空いている時間は勉強していますし、頭の片隅には常にテストのことがあります。肉体的にも精神的にもテストと隣り合わせです。
もちろん遊ぶこともありますし、もっと上手い気の抜き方が出来ればよいのですが、次に説明する理由でなかなかそうといかなかったりします。

一度手を抜くと追試スパイラルに
適度に手を抜いてもよいのでは?とも思うのですが、一度追試になると負のスパイラルに陥ります。医学部のテストの多くは本試験で一定の点数を下回ると追試験に回ります。主要な科目は一つでも落とすと留年になることが多いため、追試験はまさに崖っぷち状態です。
追試験は本試験と本試験の間に入ってくることが多く、10日間〜2週間のテストの合間がますます狭くなります。つまり、本試験の勉強を控えめにして、追試験の勉強に重きをおくことになるため、追試スパイラルに陥っていきます。
こうなると、常に崖っぷちで精神的な重圧もかなり大きくなってきます。

目標が見えづらくなる
医学部では特に3年次までは基礎医学の講義も多く、一般的に医師にイメージを寄せる臨床とは掛け離れた勉強が多いです。
例えば、生化学ではグルコースがATPというエネルギーになるまでの数十段階の生成物や酵素を覚えたり、組織学では顕微鏡を覗いたりといったものです。
こうした講義やテストが続いてくると、医師になろうとした動機を見失ったり、医師になる動機をたぐり寄せることが難しくなる時があります。

他大に行った旧友は遊んでいる
他の大学に進学した中学、高校時代の友人たちは大学生活を謳歌している姿がSNSなどから伝わってきます。
医学部に入学する前は、勉強は大変だろうけど、そこそこ遊べるだろうと考えているのが普通であって、勉強と部活動に追われる大学生活に疑問を持つ人も多いように思えます。

大変だからどうした

「各々が選んだ道じゃないか」「将来は医者になるんだからいいじゃないか」と言われますし、人の命や健康を預かる立場としては大変であろうと学ばなければならないのは事実です。卒業してもずっと学ぶしかありません。(人の命を預かってるから頑張れ、他の職業だからそうでもないというのはおかしな話な気がしますが笑)

そんな中で、ただひとつ言えることは、
医者になるモチベーションがあまりない人は医学部に来ないほうがよいと思う
ということです。

勉強していくうちにモチベーションが生まれることもあると思いますが、本人のためにも医療のためにもならないように思います。また医学部は高倍率で来たいと思う人はいくらでもいます。

事実、留年、放校になっていく人が結構な数いますが、医者への想いが弱いから勉強へ気持ちが乗っていないように思えます。加えて、安定して世間体のいい仕事だからという動機の人が医師になっても医療によい影響があるとは思えません。
例え、医師になれたとしても、世間体などのために働いて幸せなのかよくわかりません。

少し過激な主張かもしれませんか思ったことを書いてみました。

ブログも知らぬ間に二年目突入。早い。