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動き出した象を追いかけて

SFCで学び、DeNAで働き、医学生。

「黒子の流儀」を読んで

つらつら
前職を離れて3ヶ月が経ち、実業が懐かしく思えた頃合いに、前職の会長が「黒子の流儀」という本を出版したと聞き、どうしても読んでみたくなった。

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本を読みながら振り返ると「少しクセはあるけど、人が優秀で、懐の深い会社だった」と感じる。
新卒で入社し、1年10ヶ月という短い期間の在籍だったのにも関わらず、海外赴任やヘルスケア事業の立ち上げを経験させてもらった上、医師になる夢を持ったワガママな自分を快く引き受け送り出してくれたことがそれを物語っている。偉そうなことを言うと不完全なところも多い組織だと思うけれど、新卒でもこんなに言いたいことが言えて、挑戦させてくれる会社はそうはないと思う。

自分が春田さんにお会いしたのはたった一度。入社式で新入社員の前で話していたときだけ。その時の印象は物腰の柔らかい関西弁のお兄さん。直前に話していた社長は「1年目で仕事できないやつはずっと仕事できない」と言い切っていたから余計にそう感じたのかもしれない。
それ以来、黎明期から働いているメンバーと話したり、不格好経営を読むと名前がよく出てくるのに、顔を合わせることもないし、何をしているかもよくわからない。とにかく不思議な存在だった。

しかしながら、この本を読んでから、ロジカルでイケイケな組織をガッチリと守っていた先鋒に立っていらしたのは春田さんであり、春田さんがいたからこそスピード感溢れる挑戦をし続けられたように思える。
立ち入り捜査、ベイスターズ買収などの会社としての大事な意思決定やオペレーション、外部との折衝などは春田さん抜きでは語れないものだったはず。

そしてなによりも考えさせられたのが、組織を動かしていくためには人前で輝くリーダーと女房役としてどっしりと構えるリーダーの二人が揃っていることは成功の十分条件ではないけれど、必要条件なんじゃないかということ。これについては病院経営にも通じるかもしれない。

最後に、業務上の接点はなかったけれど、サービス作りの最前線にいたいという春田さんの挑戦が楽しみです。これまでの経験から、どんな着眼でビジネスやホットな領域を見てこられたのか気になります。

自身を改めて振り返ると、重要な案件を任せてもらったのにも関わらず、ロクな仕事が出来ず迷惑をかけっ放しで組織を離れた悔恨があるが、今後の人生で「あの人もあの会社出身だって!」と言ってもらえるようになることで恩返ししたいと密かに企んでいる。