動き出した象を追いかけて

SFCで学び、DeNAで働き、医学生。

明瞭な志望動機は必要か

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受験生で医師になりたい理由を語る人がいる。
 「アルツハイマーに興味を持って・・・」
 「地域の医療が崩壊しているのを知って・・・」
 「途上国では医療を満足に受けられない人がいることを知って・・・」

聞こえがよいし、素敵なことだと思う。

かたやそれを聞いて自分のように「自分は医師を目指しても大丈夫だろうか」と不安になる人もいる。

 

「他の選択肢を見た」上で「人の役に立ちたい」なら十分だと思う

もちろん「自分や家族が大きな病気をした」というような原体験がある人もいるが、多くの人はそのような経験がないので医師になる前から明確なビジョンを語る人は違和感を覚えてしまう。
むしろ、「本当に医師になりたいのか」「専門領域は何にしたいのか」「どんなキャリアを歩みたいのか」と見えない答えに悩む人のほうがよっぽど健全な気がする。
 
自分はどうかというと、高校生の時には勿論、社会人になり医学部に合格した今でも明確な理由がない。
でも「人の役に立てる仕事がしたい」と思い立ち、「他の選択肢を考えた」けどやっぱり医者になりたいと思ったなら十分なんじゃないかって思う。
 

明確すぎないから見えてくるもの 

どの分野においても、最初は漠然としていても取り組んでるうちに興味が増してくることがあるし、その方が可能性が狭まらなかったりする。
勉強したり、実習したり、解剖したり、話を聞いたりする中で、特定の診療科やアプローチに興味が出ることもあると思うし、焦らずどこかのタイミングで絞り込めばよい。
 
一方で、医学は学ぶのに膨大な時間とお金を投資することになるので、自分に合わなかったという場合に他の道に切り替えるのはちょっと難しいかもしれない。
再受験を志す場合はなおさらだ。
 
だから、少なくとも「医療を通して人の役に立ちたい」という気持ちだけは明瞭にする必要がある。
逆にそこがないのに無理して医学部を目指しても、辛い人生になるような気がする。
 
P.S.
高校生の中には「親が医者だから」「成績が良かったから」医学部に行くという人も多いと思う。
他の職業に触れることも、考えることも、少ないから、医師が自分に向いてる仕事なのか、医師の働き方の問題などを考えることが少ないかもしれない。
 
それはそれで疑問を感じることが少なくて幸せかもしれないけれど、他の選択肢をベンチマークに出来る医師の方が客観的かつ引き出しが多くていいなと自分は思う。
 
とダラダラ考えをまとめながらも、自分も何もわからないのです。