動き出した象を追いかけて

SFCで学び、DeNAで働き、医学生。

本質的な価値を生み出してる人々へのリスペクト

街中を歩いてると、営業マンらしき人がなんて多いのかと思わされます。特に夏なんかは皆さんスーツで大変そうだなとしみじみ。

完全に私見であることを冒頭に断りつつ、営業・広報のように物事を広める人、経理・総務のようなバックオフィスが日本には多すぎるんじゃないの?、やたらと権力ありすぎるんじゃないの?と個人的に思うので、その話を。

 

「作る」以外はコスト

「物事を作る」「広げて、お金を得る」「そのために効率的かつ効果的に組織を動かす」「その過程で生まれる作業を効率的に処理する」どれも必要なのだと思うのですが、本質的な価値を生み出すのは「物事を作る」だけなんじゃないかって思います。

見方を変えれば「物事を作る」以外はコストであって、それ以外が重くなればなるほど、次の「物事を作る」ことへの投資が少なくなったり、ユーザーが価値を手に入れるに多くのお金がかかってしまうわけです。(といいつつ、オペレーション業務を責任感を持って厭わず、アイデア豊かに行う人は本当に尊敬します)

 

例えば、組織の中で営業マンは物を売るのが役割です。お金を引っ張ってくる役割で、組織の稼ぎ頭的な認識をされたり、偉そうな顔をしている方も多い印象ですが、営業マンの存在は価値あるものを販売するためのコストって見方ももっとしたほうがいいんじゃないかと思うわけです。

 

本質以外が大事ってすごい非合理

たった2年ですが会社で働いていた経験からすると、話を盛り上げられたり、飲みの付き合いがよい人間は重宝されますし、仕事上のコミュニケーションも上手く回るんだなって思うことがよくありました。

ロジカルを売りにしている前職でさえもそうなのだから、もっとそれが大事になってくる組織は想像を絶するほどあるのだと思います。もちろんコミュニケーション能力はもちろん大事なスキルのはずです。

 

確かに人間は論理だけで動くものでないですし、感情に左右される面もあるとは思うのです。

それでも、内部調整や付き合いが良いだけでより大きな仕事を任せられたり、本質的な価値を持たない営業や広報が過度に評価されるのはやはりおかしいように思います。内部評価が妥当でない組織が正しい方向で成長しないように思えますし、コストを評価する組織が成長するとは思えないからです。

 

国の青写真を描く上で

日本は人口動態も大きく変わり、広大な土地もなければ、豊富な資源があるわけではありません。新興国が勃興する世界の中で、客観的に日本がどうゆう立ち位置にいるのか判断しかねる部分もあります。

しかし、日本が今のところ優位なのは技術であることは間違いないと思います。(ホスピタリティもそうなのかもしれません。でも国家の青写真を述べる上で国を支える経済力にならないものを出すのは違和感です。)

 

売る人でも、広げる人でもなく、青写真を描く上での国の強みになっていくのは技術であり、新たな技術が生み出されるところを社会的にも経済的にも尊重し、妥当な評価を与えていくのが大切なのだと思います。

今の日本は本質的な価値を生み出さない人が、権力にぶら下がって、権力を保持/誇示するための非本質に奔走しているように思えてしまいます。政治家も何かを作るわけじゃない、投資家も何かを生み出すわけじゃない、価値を作る人をもっと認めていくべきでしょう。

 

自分が組織を回していく立場になることがあれば、本質的な価値を生み出す人たちを大切にして、本質的な価値を生み出す評価/取り組み/その支援を行うというのがひとつの軸にしていきたいなと思うのでした。

 

正論について

臨床科目は面白いのですが、診療科ごとにテストがあるのでなかなか気が休まりません。毎月1回は更新すると決めたブログも月末に書くことが多く、テスト勉強に追われてるのでサラッと。。。

 

高校、大学、会社、大学と様々なコミュニティに属していると実にいろんなコミュニティがあります。楽しいコミュニティもあれば、気疲れするコミュニティもあって本当に様々です。

自分の中で楽しいコミュニティは自らのやる気やパフォーマンスも高く、逆に気疲れするコミュニティはやる気も低くパフォーマンスも低いように思えます。

 

この2つのコミュニティの差になんの違いがあるのか考えてみると、「正論を言いやすいかどうか」にあります。

正論を言いやすいコミュニティは変な要素に気を遣わなくてよいですし、論理的に正しいと思うことや感覚的に面白い/良いことをストレートに言えます。そうゆう流れはコミュニティ内でも伝播していき、全員がそう話せて、しがらみなく論理的に正しいことや感覚的に面白いことを受け止めて、前に進んでいく感じが大好きです。

一方で、言いにくいコミュニティはなにか歯車が狂ったような感覚があり、あの疲弊した/腫れ物に触るような/行間を読まなければならない感じが苦手です。みんな変だと感じながらも合理的でない方向に進むことも多いように思えます。

 

この差分について、コミュニティの評価や風土が大事だと言う人もいて、それはその通りだなと思います。正しいことを言う/やることが評価されれば言いやすいでしょう。

でも、それだけでそんなにも上手くいかないだろうと言うのが実際に思うところ/経験したところで、発言や行動が受け止められるか/肯定されるかは、その人の実績、キャラクター、テクニック、役職などに大きく影響されるところもあるように思えます。(フラットを全面に押し出してるDeNAでも、そうゆう点は往々にしてありました)

 

権力や実績があれば違うのかもしれませんが、我々若者にはそんなものはないことが大半なわけで、正直なところ頼りたくないですが、テクニックやキャラクターで有利な状況を作り出したほうがいい状況もたくさんあると思います。

そうしたコミュニティに身を置いた時の個人的なテクニックを(自分のために)備忘録的までに書き残しておきます。

どれを引き出すかはその場の状況次第ですので、引き出しは多ければ多い方がよいかなと思います。(こうゆうこと考えるのも結構疲れますが、誰かに使ってもらってる/使われてるときもたくさんあるはず)

 

  • どんなにとんちんかんな意見でも少しは肯定する→なんやかんやで人は感情的な生き物なので、共感することで自分の意見も聞いてもらいやすくする
  • 議論が脱線した時は「あとで話しましょう」といって戻す
  • なるべく意見を少なくして、本当に必要な時だけ発言する(大きい一撃を)
  • 議論が迷走したときは、フレームとその活用イメージを提示してしまう
  • 議論の中での権力者に多少迎合して、発言を通しやすくする/権力者に押してもらいやすくする
  • あまりにもひどい意見を押し通す人がいる場合は、議論の中でその人の状況を傾ける
  • 議論の前に着地点/利害を擦り合わせておく
  • 自信があるように話す/自信がないように話す
  • 概ね合意してから細かい変更を加えていく
  • 前提や青写真は一致していることを確認して、通したいことをそれと相関があるように伝える/見せる
  • すでに動いてしまっている感じにする/動かしてしまう

今の野党・メディアは国賊かもしれない

新学期が始まりました。朝から晩まで臨床科目の座学ですが、症例検討や実習に向けて力を蓄えるべくぼちぼち頑張ります。

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100兆円よりも8億円

最近はテレビをつけると森友学園の問題だらけ。もはや出口が見えない問題で、メディアが自分たちが発掘したくだらない事柄や野党の揚げ足取りを自らの都合が良いように切り貼りしている報道が延々と流れています。

日本のこれからを考える100兆円の使い道ではなく、政敵にダメージを与えるために8億円の議論を一生懸命しているなんて、メディアと民意の低さに辟易とします。

恵まれたことに大した不自由もなく生活していますが、客観的に日本の将来を考えると不安な気持ちになってきます。予算編成における国債の発行量、借金の額、高齢化や人口減少、他国の産業の伸びを見ていると恐ろしさすら覚えます。個人レベルでリスク回避をするなら専門的なスキルと英語を身に付けるのが良いのでしょうか。

 

 1人の若者として思うこと

自分はバブルが弾けてから生まれ、日本が横ばいの時代を生きてきました。景気が良くない、就職が厳しいといったネガティヴな話が聞こえてくる方が多かったです。日本の外に出ると日本の豊かさに気付く反面で、新興国の伸びている空気に羨ましさを覚えました。

これからの日本がどう変わっていくべきなのか考えたときに、難しい話ではなく誰にでも分かることがあるように思えます。少子化の流れを食い止めること、産業構造を転換していくこと、保健・医療・福祉を持続可能にすること、外交上の安定を手に入れること、日本を取り巻く環境が変わる中でどんな国になっていくのか新たに思考すること等は多くの人が思い浮かぶことだと思います。

 

今の政権だから出来る可能性があること

失われた20〜30年間で↑で述べたものに対して、成果が見える取り組みが出来なかったのか。その理由は政治的な安定がなく、しがらみから脱却できなかったこと、短期的な利益を追い求めざるを得なかったことが背景にあるように思えます。そもそも一世代前と比較すると政治主導の時代ではなくなってきてるのかもしれませんが、政治のパワーは絶大だと思います。

今の安倍政権は比較的長期政権で、目立ったライバル政党も存在しません。だからこそ、政敵に勝つことではなく日本のための政治を行い、大きく長期的な改革を打ち出すことが出来るはずで、様々な課題を先延ばしにしてきた日本にとっては数少ないチャンスになり得るのではないかと思います。

だからこそ、政権運営能力が低いのにも関わらず妨害しているだけの野党、追い風を吹かせることなく揚げ足をとるメディアには腹が立ちますし、「国賊」といっても差し支えのない存在だと言えなくもないのだと感じています。

もちろん自民党も仲良しこよし感が否めないところがあるので、良い忖度・悪い忖度を気にする以前に、国のために政治を進めてほしいと思います。

 

質問などへのご対応につきまして

本ブログを始めてから2年以上経ち、おかげさまで毎日数百名の方にご覧いただいています。

自らの経歴として、

  • 社会人を経ての医学部編入
  • 小論文が難しいことで知られる大学卒(SFC)
  • 大手予備校Sで経年で小論文対策講義を担当し、およそ7割の学生が志望校に合格
  • 社会人時代は就活生のアトラクトなども担当

ということもあり、なるべく上記で得た見地を還元しようという所存です。

ブログ内外から質問や相談をいただくことも多々あります。基本的には気兼ねなく質問や協力要請をいただいて構わないのですが、負んぶに抱っこだったり、ただ利用する感じの強い方もいらっしゃるので、タイプ別にスタンスを記させていただきます。

時期によってはすぐにお答えできないこともありますが、志ある方のご質問には出来る限りのお力添えをしたいと考えております。

 

受験戦略について

特に再受験、学士編入は受験戦略をいかに立てるかがとても大事ですが、そのための情報が明らかに不足しています。

現段階では、情報はKALSの説明会で補うのが一番無難だと感じていますが、周囲に同じ道を選んだ人が少ないことも多く、情報を得た後にいかに戦略を組み立てるかは結構苦労&間違えるところです。

受験生の年齢・経歴・勉強の状況・開始時期・志望する大学の地理やレベルなどによって、受験戦略が大きく異なってくるからで、どこまで参考になるか分かりませんが、この点を議論させていただくのは出来るかと思います。

面接対策について

対策法と実践練習がお受けできると思います。

対策法については、以下の記事で述べましたが、面接は自らの考えを述べる必要があり、求められた解答を導く筆記試験と異なることから苦労する方も多いように思く、そのご相談に乗れるかと思います。

医学部の面接対策で大切だと思うこと - 動き出した象を追いかけて

実践練習について、面接官とは年齢も風格も大きく劣ってしまいますが、フィードバックを細かく丁寧に行っていくことが大切だと思っています。話し方はどうかといった点に限らず、話におけるロジックの組み立て方や思考が至っていないポイントについてフィードバックし、改善に繋げていくというのは案外難しいことです。

小論文

対策法や書き方がお受けできると思います。

小論文は自らの受験生かつ指導する立場での経験からも、書いた気になって点数がついてこないことがとても多いです。

それが故に、第三者の視点からフィードバックを得ること、雛形となる考え方や書き方を学ぶことがとても大切だと思います。

医学部の小論文といえど、医療系のテーマのみならず、社会一般のテーマが出題されることもあるので、そちらについても対応しておくと精神的な余裕が出るかもしれません。

最後に

質問はブログのコメント欄(その場合はご返信先も)、もしくはroxette1771(アットマーク)gmail.comまでご連絡ください。

可能な限り、ご質問やご相談にお受けしたいと考えておりますが、繁忙期についてはお受けできないこともあります。

また拘束時間が長めのものや物理的な移動を要するものについては、個別でご相談させていただければと思います。

医学部の面接対策で大切だと思うこと

先週は少し現実逃避の旅に出ておりました。今日は、2次面接が終わった大学も多いと思いますが、個人的に面接対策について思うことがあるので書いていきます。

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予備校の講座を使った練習も良いと思うのですが、無思考な受験生を生み出すことや間違ったことを教える予備校も多いと感じています。なので、今回は、

「面接で見られていること」

「面接対策の考え方」

「インプット&思考整理の仕方」

「質問のタイプ別の準備」

を軸に進めていきます。最後に個人的な注意点や開始時期についての考えも記したいと思います。

 

面接で見られていること

まず、医学部の面接試験には大きく2種類あると考えられます。

  1. 不適合な受験者を精査する(ネガティブな試験)
  2. より適した受験者を選抜する(ポジティブな試験)

1は一般受験のほとんど、2は学士編入やAO入試が該当し、それによって面接で求められている事項は大きく異なると思います。

 

1のパターンですが、医学部に入学すると医師としての素養に大きく欠けるように思える人物に遭遇します。例えばコミュニケーション能力が低かったり、学力や学習意欲が著しく低かったりです。こうした人物は臨床能力や医学部生活、国家試験合格を考えた上で比較的適さないと考えられます。

多くの医学部では入学した学生がストレートで国家試験に合格することが大切であり、それを実現しうる学生を入学させたいのが本音だと思います。ほとんどの医学部はこれに当てはまり、一部の国公立医学部は研究などの素養を持ちうる学生も求めています。

この場合は、他の学生と差をつける面接ではなく、不適合な受験者を不合格にするのが主な目的で質問はそこまで深くなく、質問はコミュニケーションがそこそこ取れるかを確認するためのものです。大学によるかもしれませんが、1次試験の結果を大きくひっくり返すのはなかなか難しいように思います。

 

次に2のパターンですが、学士編入やAO入試、一部の国公立医学部では、入学させたい学生は1のパターンとは異なります。

国家試験にストレートで受かってもらうことは前提として、プラスアルファが求められることがしばしばです。求められることは大学によって異なりますが、「研究者を育てたいから研究のバックグラウンドがある人が欲しい」、「医学部は狭い世界であるがゆえに多様な経験をしている人が欲しい」、「将来的に医療のフィールドで変化を起こせるような人が欲しい」などです。

この場合はベースとなる学力を前提として、より理想に合う思考・経験・コミュニケーション能力などを見定めているはずで、1次試験の点数をひっくり返す可能性が大いにある試験だと思います。(一般受験においても、いわゆるコネがある受験生が1次を実力で突破した場合に2次でゲタを履かせる場合、もしくは普通の受験生がよほどお眼鏡に適う回答をした場合に1次の成績が逆転する場合があるかもしれません)

 

面接対策をする上での考え方

試験対策をしている人の中には迷走している人もいますが、基本的には以下のポイントが重要だと考えています。

1. 受験校の面接の形式、意味合いを把握する

相手を知らずには戦略も準備も立てられません。受験校の面接の形式が、面接・プレゼンテーション・グループディスカッションetcなのか、それぞれの時間がどれほどなのかなどを把握する必要があります。

これはネット・面接情報本・予備校の情報などで集めるしかありませんし、多少のコストを割いてでも集めるべきだと思います。形式が変わる場合もありますが、面接はそこそこ緊張するので事前に形式を知っておくだけでも心持ちがだいぶ楽になります。

2次の意味合いも把握することが大事です。前の章で記したように、不適合な人を精査するための面接なのか、より適した人を選抜したい面接なのかといった意味で、その点については前の章で記しておりますので、詳細は省きたいと思います。 

2. 形式や質問内容に対するインプットとアウトプットの想定

付け焼き刃の問答を作る人もいますが、面接の緊張した状態で質問を少し変えられたり、回答を深掘りされるとパニック状態に陥る場合があるように思えます。加えて、腹の底から思っていない物事をいかにも思っているように話すクセが付いてしまうので、入学後のキャリアを考える上でもオススメ出来ません。

そのため、どう出られようともその場で対応できるように、自らの考えを持っておくことが大切で、そのためのインプットや思考をしていくことになります。

詳しくは次の章で書きたいと思いますが、質問が自分のこと・医療のことなのか、形式が面接・プレゼンテーション・グループディスカッションなのかで、アウトプットは大きく異なるのでそこを留意しながら、ある程度普遍的な能力を得れるインプットをしていくのがオススメです。 

3. 繰り返しの練習

繰り返しの練習は大事だと自身の経験からも感じました。これを聞かれたらこう答えようという脳内トレーニングをしてても効果はそこまで低く、実践に似たシチュエーションでアウトプットをすることで、準備が不足している点を把握出来るのは勿論、時間の使い方・話し方・相手との間合いなどを経験値として高めることが出来ると思います。

この点については、予備校などの実践講座(講義ではなくて、実際に面接練習が出来るもの)が有効だと感じます。しかしながら、ただ練習だけを行ってもあまり意味がないので、1と2を通してインプット&思考整理をしてから、実践的な練習でそのアウトプットを行うのがよいと考えます。

 

インプット&思考整理の仕方

各論に入る前な前提となる部分を述べていきたいと思います。

基本となるであろう流れは以下です。

1. 形式や想定される質問を把握する

2. 必要となる知識をインプットする/自分の考えを洗い出す

3. 自分の意見を「端的に」作り込む(回答)

4. 意見から考えられる質問とその回答を「端的に」作る(回答に対する質問への回答)

 

この流れにおいて、よくありがちなミスが、「知識をつけて終わり」「深掘りされると焦る」「回答を詰め込みすぎる」パターンです。

 

例えば、

面接官「医療費の増大についてどう思うか」

受験生「右肩上がりで年間40兆円で、高齢者の増加に伴って今後も増えていくと考えられる大きな問題です。医療費の削減をしていくべきです。」

これは知識(現状)を話しただけで、受験生が勉強したことは伝わりますが、なんの意見も言っていません。回答になっていない上に自分で考えていないので「君の意見は?」「具体的には?」と深掘られると相当焦ると思います。

受験勉強の多くは求められる答えを導くものなので仕方ないのですが、面接は情報を処理して、自らの考えを導くことが大切になります。

 

知識をつけたうえで、そこに対する自分の意見を持つことが大切です。今回の件であれば、医療費の増大という知識に対して、どうするのがよいのか自分で考えて、高尚でなくとも意見を持った方がよい(それで十分)と思います。

例えば、予防や早期発見が大事かもしれないと思えば、さらに予防や早期発見について調べて、職場でのメタボ健診や子宮頸がんなどの早期発見の推進などが有用そうだという考えに至ることができます。そうすれば、

受験生「右肩上がりで年間40兆円で、高齢者の増加に伴って今後も増えていくと考えられる大きな問題だと思います。予防や早期発見に力を入れることで解決を図っていくべきだと思います。」

面接官「具体的には?」

受験生「職場でメタボ健診、子宮頸がんなどの早期発見を推進していくことが大切だと思います」

面接官「どうして?」

受験生「病気になるのは経済、家族にも悪影響なので、いろいろな施策の中でこれが大事だと思いました」

解決するための施策は数多考えられるなかで、月並みな意見(高尚でなくてよい)でも有用そうな施策の1つであり、面接官も合格点をあげるやり取りになります。

この時に注意したいのが、あれもこれも詰め込まないことです。勉強してきたアピールをしようと中途半端な知識を詰め込めば、意見が冗長になりますし、深掘りされると困ります。採点側の面接官は聞きたいことがあれば深掘りしてくるはずなので、回答がたくさんあろうと端的に答えましょう

 

質問のタイプ別の準備

質問には大きく3パターンあり、それぞれの準備法を述べていきます。

1. 自分のこと(志望動機、経歴、理想の医師像、強み弱みなど)

自分の過去・現在・未来を素直に整理し、想定される質問に対する回答を端的に作っていくのがよいと思います。

自分も医師を志望する明確な理由(キレイなストーリー)がなく苦労した部分ですが、明確な理由(幼い時に病気だった、家族を癌でなくした)を持っている受験生は少数派で、なんとなく医師になりたいと思い(親が医師、人助けがしたい)医学部を受験している受験生が大半だと思います。なので、無理やり志望動機を作ったり、動機を誇大することなく、ありのままを素直に伝えればよいと思いますし、そちらの方が自然体で話せるかつ、面接官も医学生だったわけですから好意的に受け止めるのではないかと思います。

これについては過去に記事を書いたので、参考になればと思います。

明瞭な志望動機は必要か - 動き出した象を追いかけて

 「医師」でないといけなかったのか - 動き出した象を追いかけて

2. 医療のこと(医師不足、倫理問題など)

これは前の章で述べた方法と同じなので詳細は省略します。

ただ本やニュースを漫然と漁るのではなく、主なトピックを洗い出す→各トピックについて本やニュースで調べる→トピックに対する意見を持つ→意見に対して考えられる質問と回答を深掘るという作業がよいと思います。

そこまで深く知っておく必要もないと思うので、予備校が出している薄い医療トピック集でインプットして、あとは考えを深める方に時間を費やすことをオススメします。


3. その他(オリンピックの賛否、トランプ大統領への意見のような時事問題など)

これは対策する費用対効果はとても薄いと考えます。

このような質問をしてくる場合、詳しい知識を問うというよりも、「一般常識や倫理的に逸脱していないか」「論理的に話せるか(主張の要約→理由→簡単な具体例)」が大切だと思います。

例えば、思っていたとしても「中東はテロリストが多くいる国家だからトランプ大統領はもっと引き締めを行うべきだ」といったような過激な意見を言わないことが大事かと思います。(自分の意見でないと言われるかもしれませんが、医療現場では医師の私見や感情を抑えなければならないことも多々あるはずです)

 

最後に

ちなみに自分は、1次試験の結果が出てから対策をしていました。勉強のやる気/集中が欠けた時など日常的に少しずつ進めるのもよいと思います。自分は2次試験の前や受験シーズンは疲れて、あまり勉強が捗らないタイプなのと、対策は数日あれば事足りると思っています。

 

最後に自分のメモを紹介します。

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自分はこのようにまとめていました(今思うと不完全です)。話すことを丸暗記するのではなく、箇条書きにまとめていました。

この時に気をつけていたのは、以下の4点です。

 

「優先順位付け」→詰め込み型にならないように言うことを削除する勇気も必要

「端的に答えること」→長い詰め込み型の回答は何人も面接する面接官は嫌。1度目の質問ではこれを答えて、さらに質問されたらこれも答えようとイメージ

「素直であること=大きな矛盾がないこと」→素直でない偽りならば面接中に矛盾が生まれるはず

「相手に理解できること=常識からの逸脱、論理の飛躍がない」→伝えると伝わるは違うし、初対面の相手に自分のバックグラウンドはない

 

例えば、「東京にあるIT企業で○○年間、遺伝子検査の立ち上げに○○の立場から携わり、具体的に○○いました」と答えるのは長く冗長ですし、1回のやりとりで会話が終了してしまいますが、「IT企業でヘルスケアの仕事をしていました」であれば、自己紹介になりますし、さらなる質問をテンポよく引き出せます。(さらなる質問がなければ、採点官である面接官は他のことを聞きたがっている証拠で、ポイントにならないことを話す時間を削減できます)

 

最後にいつも勉強させていただいている医師でハーバードで研究されている津川友介先生の記事を紹介させていただきます。

これから求められる医師像とは―最適な医療サービスを提供する 健全なコスト意識が必要に – 医療政策学×医療経済学

 

医学部の面接対策としては抜け漏れだらけですし、考え方は1つでないと思いますが、参考になれば幸いです。質問があればコメントなどでいただければと思います。